『身近なひと』という言葉を聞いたとき、どんな相手をイメージしますか？

その人はすぐ近くにいる人でしょうか？なんでも気兼ねなく話せる人でしょうか？

人と身近な関係でいたいと思うときに意識しておきたいのは相手との距離感です。

距離感には物理的な距離感と感情的な距離感があります。冒頭であなたの『身近なひと』を思い浮かべたとき、きっとその相手は物理的にも感情的にも近い存在だったはずです。そしてその相手との関係は良好でしょう。

人と良い関係であり、円滑なコミュニケーションを図るためにはどちらも欠かせません。

今回は物理的な距離に焦点をおいてお伝えします。

パーソナルスペース

『パーソナルスペース』という言葉を耳にしたことがありますか？これは文化人類学者のエドワード・ホールが提唱したもので、人と人にはそれぞれ適切な距離感があり、「公共距離」「社会距離」「個体距離」「密接距離」の4つに分けることができるというものです。それぞれの距離は個人の関係性に比例するとされています。親密な相手ほど距離感は狭くなるのです。

pics by Ofee

そして、この基本的な距離感より近すぎたり、遠すぎたりすると不快感をもたらす場合があります。

例えば、それほど親しくない関係なのに、相手があまりに近すぎると「なんか近いな…」と感じますよね。逆に仲良しなはずなのに遠い距離で話されると「なんかよそよそしいな…」と違和感を感じるはずです。相手との関係によってふさわしい距離感があるんです。

距離を縮めて身近な存在に

実は物理的な距離を縮めることによって、お互いの関係をより親密にすることができるとも言われています。もちろん、一足飛びに距離を縮めようとすると相手にストレスを与えてしまうので段階的にしましょう。お互いのことをより知ることができたら『一歩前進』です。ちょっとずつ積み重ねていけば身近な存在になれますよ。

相手のが快適と感じる距離感を見極めて距離を縮めましょう。これを意識して相手と接すると心地よい関係を築くことができます。

次回は感情的な距離感についてお伝えしますね。